幼稚園を自主卒園し、毎日が週末になったランの子守りが増えたが、家族で上海へ移住した義弟一家のうち義妹と2人の子どもたちが夏休みのため台湾へ一時帰国してきたので、リーはたびたび娘たちを連れて彼らが滞在している義母宅へ行った。
例によって義妹は第3子を懐妊中で、もうそのお腹がかなり目立つようになっていたが、彼女は生来アクティヴで、遊びに出かけるのが好きなタチゆえ、しょっちゅう家にいなかった。悪阻がひどかった私は、リーに、
「彼女、あんなにウロウロして大丈夫なのかなあ?」
と言うと、
「悪阻なんてほとんどないみたいだし、3人目にもなると慣れたもんで何ともないんじゃない?」
……。たしかに。
が、上海の義妹たち親子が台湾へ里帰りするのはその後、旧正月の年一回になった。小学生の2人の子どもたちは学業やピアノ、サッカーの練習で多忙ながら台北へ帰りたがったが、家族は5人に増え、往復の飛行機代は大きな負担となってきたのだ。
さて。アウトドア派のリーは8月の酷暑にもかかわらず娘たちを連れ出したが、私は紫外線も怖くて同行しないことが多かった。
しかし、そんなことばかりもしておられず、リーが出かける日、私はバスと地下鉄で台北市内の中正紀念堂へ娘たちと向かった。
『長毛象特展 TAIPEI2008』〜沈睡18000年的氷原巨獣〜
というマンモスの展覧会が開催されていると友人から聞いたのだ。
中正紀念堂は有名な観光名所のひとつだが、蒋介石像がある建物の地下のような部分には、大小様々なホールがあるのを私はその日まで知らなかった。
マンモス会場はそこであった。
posted by マダム スン at 04:00|
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母娘3人で日本へ帰ることになる
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