台北の南隣りには新竹縣と宜蘭縣が隣接している。そのうち宜蘭縣は太平洋に面し、大きな漁港もある。
昨日リーは休みをとり、この宜蘭縣へ私たちを車で連れて行ってくれた。私も娘たちもすでに数回訪れたことがある蘇澳という街に、リーが台湾で一番好きな場所があるのだ。
台北からそこまでは、渋滞状況によるが1時間から1時間半。
ドライブにもいいくらいの時間である。
蘇澳の標識を見た後、山を一つ越えたところが東澳で、山道を走る時にはエメラルドグリーンの海が眼下に広がる。リーが益々ゴキゲンになってくる地点だ。
山道を経てしばらくすると、右手に「東岳湧水」の看板が立っており、それにしたがって右折すると、細い道がまた山に向かって伸びている。民家やその村の小学校を見ながら行くと、視界が開けて、中国語で「渓」と言う、いわゆる緩やかな川というか水辺があるのだ。
四方を緑まばゆい山に囲まれ、芝生や直径3pくらいの石で整備された広場、出店もあり、管理局みたいな詰所には係員がいてラジオを流したり、放送を入れたりしている。
ランとメイとリーは水着に着替え、いざ、水の中へ。
真夏と言えども、山から下りて来る渓の水はひやっとするほど冷たい。
もちろん、ランとメイが入っていた幼稚園のプールの水温よりずっと低く、2人は「冷たい!」と言いながらも、水底の隅々まではっきり見える澄んだ水にうれしそうだ。本当に透明、きれいな水である。
私は持参した椅子に座り、帽子と日傘で紫外線を避けつつ、切れ間なく吹き抜ける風に気持ちよくうとうと、、、、 時々、すぐそばの高架橋を列車がガタゴトと通るが、それも風情があってよい。台北と花蓮や太魯閣を結ぶ路線らしい。
あっという間に正午を過ぎ、「あー、ここで一泊したいなあ」と後ろ髪を引かれながら退散、昼食に行く。
リーの推薦に応じ、車で5分ほどの南方澳という港町へ。
大きな漁港で、市場も立ち、その日獲れた魚介類を料理してくれる店もある。
鮫の腹の部分の皮や、何とかいう私は聞き慣れない魚を選び、あと野菜炒め、炒飯などを注文。野菜も数種類のうちから指定できる。
お昼はあまり食べない私も、おいしくてディナー並みにたくさんいただく。それぞれの魚の部位の特徴をつかんだ、絶妙の味付けだ。これで460元(約1500円)だが、台北などでは望めない、地元の安さである。
海の幸に感謝し、車に向かう。
途中、その港町情緒があまりに粋だったので、数枚写真を撮った。濃い青空の下、うまく撮れた。我ながら絵葉書のようだと絶賛。
台湾のPCからは、どうもUPしにくいので日本へ帰ってからになるが、ブログ掲載予定。8月20日以降、乞うご期待!
リーの車は軽快に走る。
台湾には有名な観光地以外にも、実に多くの見どころがあるのは何度も実感することだ。
そして、そのたび、このもう一つの祖国を大切にせねば、と感じる私である。
posted by マダム スン at 07:59|
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2009台湾夏報告
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