「わあ〜、台湾でもアジサイ咲くんやね。」
ランは感激したように言う。たしかに、台湾でアジサイを見るのはごく稀なことだ。二胡母はかつて一度だけ、有名な観光地、阿里山で見ただけだ。阿里山は台湾の中でも標高の高い山で、あれは6月だったが、登ればかなり寒かった。
それで、こういうところにだけアジサイは生殖できるのだ、と思ったものだ。平地にも咲いているのにびっくりした。花びらを見れば、もう盛りを過ぎているのがわかるもので、4月に咲き始めたことになる。
二胡母は、桜、アジサイ、ひまわりが特に好きなため、これらには敏感なのだろう。
昨夜の雨は朝までに止み、そのせいか湿度が下がった感じだ。よって、気温は28度と言っていたが
そんなには全く思えない。
おかしい。最近、二胡母は早寝のみならず、日中にもたびたび眠くなり、だんだん手ごわくなる睡魔と懸命にたたかわねばならなくなった。
いつでもどこでも眠れるようになる・あのううつらつら葛藤も同時に、非常とさえ感じるようになった。