しかし、これは気を長く持って反応を待たねばならなかった。
メールを送った地元新聞社からは翌々日くらいにはメールで返信があったが、記事にはしてもらえず、紙面広告各サイズの料金等の説明が丁寧に施されているだけだった。
あ〜あ、やっぱり記事は無理だったか、と新聞折込みの方を再び考慮しかけた頃であった。例の地元新聞社より電話がかかってきたのだ。
「先日はメールありがとうございました。実は後にあなた様に紙面登場してもらうことが決まりまして…… ちょうどあなた様と似たような英語を使って国際文化交流したいという方がいらして、その人の記事とペアで掲載する企画が持ち上がったんです。」
との内容である。ついては後日、弊社の記者が自宅まで伺いたい、とのことである。
わ、やった!
いざ記事になるというと恥ずかしく動揺したが、チャンスにちがいない。
本当にしばらくして私の担当記者という安田さんという男性が電話をかけてきて、取材日時を決めた。
新聞社に記事として取り上げてもらう運びとなり、新聞折込み広告はきっぱり考えないことにした。
取材の日まで、私はいつもより増して二胡の練習に力を入れて待った。