台北の多くは私立幼稚園のため、その旧正月休みでさえ1週間ほど。園児募集のノルマを課されるようだし、誠に頭が下がるほど気の毒で勤勉である。
ランは入園して約1年。
日本への帰国が8月25日と決まり、7月いっぱい、幼稚園の一学年が終わる7月いっぱいで自主卒園することになる。
担任のヘレンこと陳老師は妹メイの分まで、彼女らのイングリッシュネームを彫り込んだキティのキーホルダーなどをくれて、別れを惜しんでくれた。
ランはとても陳老師を慕い、友達とも活発に遊んでいたので、私は帰国までの間、できるだけ娘たちを幼稚園の園庭などに連れて行ってやった。園のスタッフも歓迎し、放課後教室の中にランたちを招き入れることも多く、ありがたかった。
私とリーは荷物の具合を見はかりながら、郵便局へ行って段ボール箱を買い足していった。3人分、1〜2年分の荷物となるとかなりの量になる。もちろんはじめから航空便など考えない、すべて割安の船便にする。どうやら10箱以上になる勢いである。