墾丁活動中心は例の美しい海のそばに立っている。ネット検索でも見られるはずなのでご覧いただけたらと思うが、中国の古い時代背景の映画セットみたいな造りになっており、研修センターなども立派でとても人気がある。1泊目の予約が取れなかったのは、どこかの高校が泊りがけの研修に来たせいでもあった。
どんな造りかと言うと、いかにも中華圏らしく昔懐かしい情緒あふれる三合院、四合院と呼ばれるものだ。
四合院とは、中央に庭を配し、四方を平屋で囲んだ住宅のことで、三合院は南棟がないものを言う。
これらには窓を作らないため、中に入ると自分だけの小宇宙のような感覚を味わえる。
テレビで見たり、名所旧跡でこの建造物を歩いたことはあるが、そこで「暮らす」のは初めてでわくわくした。
酷暑の上に幼い子供2人連れ、疲れも早く来る。宿舎にはまたもやチェックイン可能時間より早く着いてしまう。
チェックイン手続きだけはすぐでき、四合院造りの中の203号室をあてがわれる。
抜けるような青空、吹き抜ける風。
フロント前の休憩所で待つ。フロントスタッフの爽やかな青年は、客室の清掃を急がせてくれたようで、1時過ぎには部屋に入ることができた。
娘たちは早く海に下りたいとせかすが、とにかくまだ暑くて無理だと言い聞かせ、リーと3人で昼寝をさせる。
ツインベッドが置かれた部分は靴を脱いで上る板張りになっていて、清潔感がある。素敵な部屋にみなゴキゲンになった。