南国台湾にも透き通るような白い肌の持ち主はたくさんいるが、強い陽光を長く浴びる地元の人々には褐色の肌が多い。大都会・台北に比べ、明らかに時間の流れも緩やかだ。暮らしも質素だと想像できるが、このうだるような暑ささえ何とかなれば、そんな生活に憧れる。
そう。暑いのだ。6月中旬なのに、クーラーの効いた車からそう長く離れていられない。
「ねえ、6月でこの猛暑ということは……」
リーに話しかける。
「これからもっと暑くなるよ。」
ぞっとする。正常な思考能力を失いそうだ。
それにしても、ドライブは飽きない。墾丁のマリンブルーの海は文句なく美しく、私はうっとりしっぱなし、何度賛美の言葉を発したかわからない。
正午が近づいてきた。
にぎやかな恒春に戻り、とある総合病院の駐車場を拝借し、昼食。
その後、あと2泊投宿する墾丁青年活動中心へ向かった。