台湾最南端・屏東縣恒春半島に位置し、陸地面積18084ha、海域面積15185ha、気候帯は熱帯に属した台湾を代表する観光地だ。
博物館や水族館もあるが、多くの生物や森林、海洋生態保護区を抱える、もう、その土地そのものが標本、宝のような自然豊かな地域なのである。
台北から持参した砂場遊びセットを持ち、ランもメイも喜んで砂と遊ぶ。豪華な結婚アルバム作成は台湾文化の一つだが、その日も夕暮れ間近な海辺で一組のカップルの撮影が行われていて、2人はきれいなドレスとタキシードを着た人たちを何度も気にして眺めた。
それにしても美しい。
3日間の墾丁滞在中、私は海にうっとりしっ放しであった。
墾丁はマリンスポーツでも人気のスポットで、海岸線のみならず至るところに海の家や民宿、ホテルが立ち並ぶが、ただ、海を眺めているだけでも十分訪れた甲斐がある場所だと気づく。
沖縄の海もいいが、ここも負けない。
グアムやプーケットの海を目指し日本脱出する人は多いが、ここにもこんなにすばらしい海があるよ!と大声で教えたくなる文句なしの海である。
正直言って、その時まで台湾にこんなにきれいな海があるとは知らなかった。リー曰く、防衛的戦略で民間に開発を許して来なかったことなどが幸いして、汚染から免れたんじゃないかな。
これは台湾は国を挙げて守らねばならない自然遺産だと思う。