なかなか快方に向かわないので、19日再度医者に診せる。あまりにひどいので「消炎」という注射を打ってもらう。
その午後は注射が効き、身体が軽くなる。
が、甘かった。
「消炎」の効力が消えると、また尋常でない苦しみが襲って来た。
週末は家事のできるリーが食事を作ってくれたり、娘たちと外食してくれたりしたが、週明けからはそうもいかない。ランは幼稚園だからいいが、義母も体調がすくれないし、メイは姉と異なりおばあちゃん宅へは行きたがらない子で、私が見るしかなかった。日本の母を想っては、しんどさと相まって涙が出た。
それと例の顎関節症から来る頭痛は、風邪に喚起されたようにどんどん悪化し、四六時中頭を締めつけて来た。1月23日頃には風邪が半分ほど治まり、私はネットなどで顎関節症専門外来がある病院を探した。
だいたい予想はしていたが、良い専門の医師がいるのは台湾大学病院の歯科であった。電話で予約を取る。忘れもしない「王若松」先生。王先生の外来は月曜日だけ。
私は市販の鎮痛剤を連日飲み、頭全体が爆発しそうな強烈な頭痛と闘った。放っておいた自分がいけないのだが、数年来抱えていた顎関節症はついにこんな形で私の忍耐の限界を突き破ったのだった。