お昼を一緒にする準備も整えていた。娘たちがいるので外食はしんどい。よって「水餃子ならあそこのしか食べたくない」と我が家のお気に入り定番店の冷凍版を買って来てあった。これはお客様にも出せる逸品である。それと、日本で言うさつま芋「地瓜」のクコの実入りスープを作った。「懐かしい、おいしい!」と麻衣ちゃんは喜んでくれた。さすがに例の水餃子も食べ応え十分と満足。よかった。
麻衣ちゃんは地元・京都で長い間中国語教室の助手を務めたり、日本語教師の資格を取ったり、二胡のレッスンにも通っていたが、ここらでしっかり二胡をモノにしたいと留学を思い立った。めぼしい先生と事前に連絡を取り、会って話をしたり、部屋探しなども考え始めていた。
午後1時を過ぎ、娘たちはお昼寝に行く。
麻衣ちゃんが辞したのは3時頃だった。
その後、結局麻衣ちゃんは台湾の先生のところには来ず、なんと縁あって香港に飛び、2年あまり日本語教師をしながら二胡修行に励んだ。なぜか独身の彼女、これからまたいかに進化するのか、目が離せない友人の一人だ。