2009年10月18日

我が子に向かう心構え。彼女らの人生で母親は脇役。リー、初出勤直後早くも苦情。

往々にして、幼い我が子を自分の付属品のようにとらえたり、何もかも母親である自分が決定し、コントロール可能な錯覚に陥ってしまう誤りは多い。この世に生まれた順番の前後があるだけで、乳飲み子でも人格と気高い魂があり、自分とは別個の、独立した人間であることに気づかないこともある。
そこまで行かずとも、思い通りにならない子どもの行動に立腹し、子育てや家事疲れもたまって、叱り始めるとどんどんエスカレートし、ヒステリックな自分に愕然としたり、事後、ようやくしきりに悔やみ、自己嫌悪……。
それで、私も日記にあんなことを書いたのだろう。あたかも私が娘たちの人生を支配しているような驕り(おごり)を嫌い、彼女たちの人生において、たまたま彼女らを産んだのが私であり、母親としての役割を天から与えられた、とてもシンプルな真実に気づいていたかったのだ。

それは何も子どもが幼い間だけでなく、生涯心していなければならないことだろう。

さて、4月28日ひとり台湾へ帰ったリーは、5月2日、新しい会社に初出勤した。
ところが、ソウル時代、私の反対を押し切る形で前の会社を退職した彼であったが、早々にして不満を吐露した。
以前は、11階の我が家の窓からその商業地のビル群が見える近さだったが、新しい職場は台北市内湖区という、我が家からは台北市を縦断せねばならない距離にあった。渋滞がなければ25分くらいで行けるが、恒常的渋滞に悩む台北では40〜50分かかることもザラであり、当時彼が乗っていたパジェロは通勤車とは言えず、ガソリンをすこぶる消費するのも頭が痛いことだった。

もちろんそれらは事前に予測できたことだったが、リーを憂鬱にしたのは、他ならず、会社の雰囲気の悪さだった。
posted by マダム スン at 06:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本へ里帰り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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