奇しくもこちらの父の日、8月8日にそれは起こり、「八八水災」と名づけられている。総統、馬英九の迅速なる指揮、行動力の欠如までもが今なお連日メディアをにぎわせている。
リーも残念そうに言う。欧米では「法、理、情」の順に社会的な物事は進められるのだろうが、中国人の世界では「情、理、法」なのだ。50代後半になる馬英九がまだそれを十分理解せず、特に野党民進党支持者が多い南部の人々の心を癒やし、つかむような指導力を発揮できなかった。それなら総統府に六法全書を置いておけばいいじゃないか、と。
私も残念である。まず、人情、道理、そして法律を重んじるのが中国人というのもわかる。
被害を受けた人々の心身の傷が一日も早く治まり、馬英九がこれを教訓に、情厚い実行力のある総統に生まれ変わることを願う。
さて、とうとう明日台湾を発つことになった。
思えば40日間なんてあっという間だった。
昨日は午前中蔡老師が来宅、4回目の二胡レッスンを受け、午後から荷造りを開始した。特に長女のランは日本へ帰るのを楽しみにしている。娘たちの中国語は期待に反して上達しなかった。
なぜか。
幼稚園に行かなかったからだ。1ヶ月半だけでもこちらの幼稚園に通わせれば速かっただろうが、多くの時間を姉妹2人で過ごすことになり、結局日本語の環境が出来上がってしまったわけである。
まあ、仕方ない。日本へ帰ったら、また私は中国語で話し、中国語のCDやDVDをメいっぱい利用しよう。
さっき二胡を練習した。
そして、台湾に置いておくその二胡をケースにしまう。悲しいなあ、、
長期的に弾かないので、週に一度はリーにケースを開け、外気にあててもらう。
この「2009台湾夏報告」をご覧いただき、心から感謝申し上げます。
台湾での写真は帰国後掲載できると思います。
また、当ブログは7月10日に中断した内容に戻ります。我が家4人がまもなく韓国ソウルに移り住む場面です。
今後とも変わらぬご愛顧をどうぞよろしくお願い致します。