本数が多い路線とそうでないのがあり、本数が多く、ほとんど待たずに乗れることを中国語で「好等」と言う。この場合「等」は「待つ」という動詞だ。
今朝は娘たちと超「好等」の307のバスに乗った。7月末申請していた彼女らの2冊目になる日本のパスポートを交流協会台北事務所に取りに行くためだ。
9時前に家を出た。まだラッシュの時間に当たり、より遠く感じる。台北は恒常的な渋滞と駐車場不足に悩まされる街なので、今更どうこう言うことでもないのだけど、、、、、
「南京復興路口」の停留所で下車、やっと到着。兄弟大飯店のすぐ前だ。そこから5分ほど歩くと交流協会がある。
昨日一応電話で確認したが、少し緊張する。パスポート受領時に必要なことは、所持人本人が行くことと、おつりの要らないよう申請料を用意することだ。
幸い、何事もなく、無事新しいパスポートを手にする。よかった。
交流協会のある一帯はビジネス街で、飲食店や銀行、デパートなども豊富にあるが、4歳と5歳の子供を連れては結局どうにもパッとした楽しみ方は思いつかない。
まあ、とにかく、往路とは異なる地下鉄を使っての移動に決める。すぐそばに「南京東路」駅がある。
いろいろ考えたが、娘たちも疲れ気味だし、「頂渓」駅まで行くことにする。そこからは自宅まで近く、バス一本で帰れる。ちょっと足りなそうな食材も、そこに立つ朝市で補充することもできる。
しかし、地下鉄は現在どんどん拡張工事を進めており、便利になったが複雑に入り組んでいて、直線距離にすれば短くても、遠回りするようなじれったさを感じる場合もある。
今日はまさにそのパターンで、2度も乗り換え、ようやく目的駅に着いた。ラッシュ時さながらに混み合うし、乗り換え時にさんざん歩かねばならなかった。
頂渓駅まで来れば、もう自分の庭の気安さがある。
市場で筍、豆腐、豚の挽き肉、そして、今日の昼食にしようと水煎包を5個買う。水煎包は、油でまず焼き、水を加え蒸したいわゆる肉まんのようなもの。一個10元(約30円)。たまに食べたくなる。
今日買い求めた水煎包は「素食」のもの。「素」とは殺生せずに食べられる食材を用いた意味で、早く言えば菜食、ベジタリアンフードだ。台湾には仏教徒を中心に多くのベジタリアンがいるので、「素食」の看板を至る所で目にする。
ベジタリアンにもいろいろと段階があり、厳格な人だと卵も牛乳もにんにくも口にしない。肉と同じ鍋で煮たものも食べない。
正午前帰宅。
久しぶりの水煎包。娘は何もつけずにおいしいと食べたが、私は何か物足りなさを感じ、キムチを添えた。しょう油やカラシでもいいだろう。