銀行口座を作ることを中国語で「開戸」という。日本ではどうなっているか知らないが、台湾では未成年の開戸、特に7歳未満のそれはとても厳密に審査され、手間がかかる。親の身分証、健康保険証、戸籍謄本のような書類、印鑑などなどに加え、銀行指定の数種類の書類に記入し、その窓口で親子ともども写真を撮られ、通帳が出来上がるまでに一時間半かかった。ランとメイ、2人分とは言え、大仕事である。これでもATM用カードなどの手続きを省いている。
幸い、娘たちは思ったより辛抱強く待っていてくれて助かった。
これだけ開戸に厳しいのは、「洗銭」などの違法行為を防ぐためらしい。中国語で「洗銭」、いわゆるマネーロンダリングである。
童という、珍しい姓の若い男性職員が担当してくれたが、見ていて頭が下がった。少しでも不明なことがあると、上司に内線で尋ねているし、あちこちの書類に何度も印鑑を押し、パソコンに何やら打ち込み、通帳取得までの段取りを整えてくれた。謝謝!
さて、その銀行と食料品買出しからの帰り、雨が降り始めた。
沖縄近辺にいる台風が台湾に接近している。明日あさって、最も影響を受けそうだ。(ちなみに、台湾もアメリカのように、台風には女性名をつける。ジェーンとかグレースとかだ。)
しかし、雨不足が続く台湾。防災対策はしっかりするとして、この台風による水の恵みを期待している。