リーは毎朝卵、ハム、チーズなどをはさむサンドウィッチを自分で作る習慣があるし、昼と夜は私が台所を預かっているしで、一週間に一度は大がかりな補充が必要である。
その大型店は道路を挟んだ向かいとはいえ、お米、牛乳、豆乳、ジュース、じゃがいも、スイカ、油などを買おうものなら私一人では家まで運ぶのは事実上不可能だ。よって、リーが同行できる時には幌つきバッグを持参する。
大型店は肉、魚、野菜、果物などの新鮮さは市場より劣るが、調味料、嗜好品、缶詰、乾麺、各飲料、小麦粉類、文具、日常品などなどは小売店や中型店より安い。
しかし、長くこの地域に暮らしていると、それぞれの店の「ウリ」がわかってくる。欠けてはならない好物のチーズだと、あそこのスーパー、食パンは安くても大型店内のパン屋のはイマイチなので、専門のベーカリーで、飲み物は大型店が断トツで安い。
また、ベビー用品はスーパーより薬局の方が安い。かなり差があるので驚く。
昨日はリーの助けもあり大型店でかなり満足な買物ができたが、やはりどうしても新鮮な肉が欲しかったので、ひとり汗を掻きかき、市場へ。4人のお腹と健康を預かっている以上、暑い、動きたくないなんて言っていられない。
鶏肉屋では、手羽元から手羽先を3本。豚肉屋では手のひら大の塊をミンチにしてもらう。買おうかなあ、と思っていた心臓は早くも売れていた。
たしかに、経験から、10時を過ぎて行くと、欲しいと思っていたその店手作りのソーセージや、数の少ない心臓、腰、肉つき軟骨などは手に入らないことが多い。
昼は鶏がらスープの麺。もやしなどのごま油炒め。
リーと娘たちが午睡に入る頃、私は外出、時々食パンを購入するベーカリーのテーブル席で年中愛飲するミルクティを頼み、先日おじゃましたシスターと李姐に手紙を書いた。パソコンで送るのではなく、現像した写真を同封したかったからだ。
娘たちの心配をせずに、1〜2時間でもひとりくつろげることは、大きな大きな息抜きであり、ささやかな楽しみだ。