初めて今日来てくれた方、いらっしゃいませ。
マダム スンこと「私」は娘たちと日本へ長期帰国中だが、今日から1ヶ月半ほどラン、メイを連れて台北の自宅に戻ることになった。
ランは満5歳、年子の妹メイは4歳で同じ幼稚園に通っているが、彼女らの夏休みを待たずに日本を発つのは、私の居留ビザ更新期限が迫っているためだ。残念だが今日台湾に帰り、そのまま向こうで夏休みを過ごすことになった。
約1年前、日本に帰った時はほとんど日本語を話せなかった娘たち、今はまったく逆の事態で、聴いてわかっても中国語をほとんど話すことができなくなっている。
さあ、どれくらいで彼女らの中国語スピーキング力が回復するか、興味津々である。
数日前より、特にランは今日を楽しみにするようになった。
どうやら、電車や飛行機に乗れることがうれしいようだ。
台北までの飛行時間は2時間余り。これくらいなら子供でもあまり退屈しないし、幼児用の機内食は可愛く盛り付けられ、おいしいらしく、飛行機は「空飛ぶレストラン」でもあるのだ。
家にある2把の二胡は、一把も持って帰らないことにした。
これまで毎回移動するごとに携えていたが、子連れで荷物が多く、とても苦労したし、やはり持ち歩くと傷む確率が上がるのでやめた。
しかし、1ヶ月半も二胡を弾かずにいられるはずない。
そう、台北でもう一把買うことにしたのだ。3把目の二胡。
そして、それはずっと台湾に置いておくことにする。私と台湾の関係は生涯続く。いずれ、娘たちが弾くことも十分あり得る。安い買物ではないが決して無駄ではない。
さあ、明日からは台北より「2009・台湾夏報告」に内容を変更し、お目にかかりまする。もちろん、楽器店で二胡品定め模様も記すので、またおつき合いください。