日本を離れて久しい私は、すっかり地元の細かな様子や動向に疎くなっていた。その公共の施設に初めて行き、あぁ、ここが母の口から何度も聞いていたところかぁ、建物自体新しく清潔、2階にある子育てセンターも本や玩具類が充実し、子供のみならず大人さえ好感を抱く温かな一室である。
常駐の指導員は2名。いずれも女性で、初対面とは思えないほど親しく来室を歓迎してもらえた。
平日の午前中だからか、入室者は少なかったが、熱心に絵本を吟味するママがいる。
やんちゃに駆け回る男の子は金髪で、どう見ても純日本人ではない。
聞くと、地元出身の絵本ママはシドニー在住、オーストラリア人に嫁いで、腕白なその子、ルイスを授かったと言う。私同様、日本に一時帰国中だった。
指導員のはる先生とかず先生を挟んで、話に花が咲く。ルイスもうちのランもいわゆるハーフなわけだが、パパ側の言語と日本語をどう教えているのか、年老いて行く日本の両親に気がかりなことは何かなど話題は尽きなかった。
絵本ママは、シドニーと関空間の航空券がもう少し安かったらいいのに、ともこぼした。それはよくわかる。私は台北までと距離が短いからまだいいが、シドニーではかなり高いことが想像できた。
初の子育てセンター。施設そのものが気に入っただけでなく、貴重な人々との出会いにも恵まれた。
その後、私と娘たちはだいたい春から夏に向かう季節に1〜2ヶ月一時帰国したが、毎年そこを訪れるのを楽しみにするようになった。
そして、絵本ママ親子とはる先生、かず先生とは今なお交遊が続いている。
2009年07月07日
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