リーが撮ったメイの写真をパソコンから実家に送ってくれていたが、私と会話するために、時々両親はケータイにかけてきた。
父には先日、出生届の用紙を送るよう頼んだ。それが20日届き、リーが病院まで持って来てくれた。
私はさっそく指示通り記入し、午後1階に下りると、謝医師は快くサインして印鑑を押してくれた。これをまた日本に送り返し、父が市役所に提出すれば、メイの戸籍ができる。
少し前まで二重国籍を認めていた台湾もそれを廃止したという。ランとメイは18歳になった時、どちらの国籍を取るか選択することになる。
第一子ラン出産後と今回では何かと差があった。
まず、よく眠れる。前回はこの産褥期ケアセンターでツインルームを取り、リーのいびきに安眠妨害されたが、それを差し引いても、あれだけ身体は疲労していたにもかかわらず不眠状態が続いた。神経が高ぶっているような感じだった。なのに、今回は午睡までできる。
縫合した傷口の治りも早く、シャワーやお手洗いが楽だ。
そんなおかげか、心配していた母乳が徐々に出始め、ランの時をはるかにしのぐようになった。お腹の中で十分大きくしてやれなかった分、たくさん母乳を飲ませてやりたいと思う。
そして、1月22日朝。毎朝最寄りの小児科医院から往診に来てくれる林医師が新生児室より電話をくれる。
「今日、保育器から出ていいですよ。」