メイはすぐ泣き声をあげ、看護師さんに体重を量られているようだ。
そして、私の顔のそばまで抱いてきて、見せてくれる。あー、よかった。あの喜びは1人目も2人目も変わらない。
予定日より20日間も早く出て来て、案の定2100gと小さいメイは、謝医師の指示で身体を洗った後すぐ5階の保育器の中に連れて行かれた。
リーも退室した後、傷口の縫合に入った。
謝医師と看護師一人が残り、処置してくれる。陣痛と同じくらい怖れていた縫合。前回は本当に痛くて泣かされたので、あらかじめ謝医師に、「縫合前の麻酔は多めにお願いします」と頼んであった。
その甲斐あって、皮膚が引っ張られる感触はあったが、かなり痛みは和らいだ気がした。
何度も医師と看護師さんに礼を述べ、私は再度、待産室に戻された。
リーと病院との事務的な手続きが終わるまで、私はしばらくそのまま休むことになった。時間も時間、私は急に空腹感を覚えた。我慢できず、もうちょっと待ったら?というリーに頼んでお弁当を買って来てもらい、早速「いただきます!」。
様子を見に来た看護師さんに、リーは、
「出産なんて何もなかったみたいでしょ。」
と言う。
そんなことはない。しかし、闘いの後のごはんはなんと美味だったことか。
1月、花金の夜。南国・台湾でもいちばん寒い季節を迎えていた。