2009年05月22日

痛みをこらえ、リーに電話。「もうすぐ生まれるよ!」

陣痛促進剤の点滴が始まった。
看護師さんは、ベッドの周りに隈なく白く薄いカーテンをひいてくれる。これまで見たことがない年配の看護師さんだった。おそらく最年長だろう。
ラジオもテレビもないが、退屈はしなかった。ケータイだけは枕元に置く。眠くなればうとうとし、カーテン越しに聞こえる声や会話をぼんやりうかがっていた。
待産室は20畳くらいの広さで、4つの隅にベッドが置いてある。
その日は私が一番乗りだったが、そのうち2人入室者があった。一人は明らかに私同様陣痛が始まり、お産を目前に控えていたが、もう一人は本人と付き添い人の会話から、流産して、そのために手術したような感じだった。

人の出入りや看護師さんの忙しそうな足音などで結構にぎやかだった。だいたい30分おきに看護師さんは様子を見に来てくれた。
お昼を過ぎ、2:00を過ぎ、はあーっ・・・・・ 遅い。「まだ痛まない?」と訊かれるようになるが、まったく痛くない。まさにメイはうんともすんとも言わないのである。本当に今日中に生まれるのかなあ、という極めて根本的な疑問がわいてくる。

ところがだ、4:00になる頃から来たのだ。お腹と腰のしびれるような痛みである。油断していた私をおどかすように、ズキンズキンとそれは増して来る。
看護師さんにそれを告げる。何とかトイレに行って戻ると、「あっ!ダメよ、もう自分で行っちゃ!途中で生まれたらどうするの?」と最年長看護師に注意された。そんなオーバーな、、、、、
震える手でリーのケータイに電話する。彼はまだ会社にいた。
「いつ来るの?もうすぐ生まれるよ!早く来ないと間に合わないからねっ!!」
他の2人には家族の者が付き添っているが、すでに苦しみ始めた私はまだひとりぼっちだった。痛くて落ち着いた話もできず、叫ぶように電話を切った。
posted by マダム スン at 05:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 第2子出産も台湾で | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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