メイは前回の1788gから2114gになっており、ひと安心、とてもうれしかった。
その週は義母が体調を崩し、ランは実家に行かなかった。
また、木曜日の二胡レッスンは蔡老師の都合が悪くなり、土曜日の夕方に変更になる。こういうことは時々あったが、個人レッスンゆえ、互いの予定さえ合えば、いつでも補えるので負担にはならなかった。
初級者なりにちゃんと上達していると老師が言うようになったのは、初めて2ヶ月ほど経った頃からだった。
土曜日はレッスン後、一人歩いて義母宅へ行き、夕飯をよばれた。リーとランは先にバイクで到着していた。
翌日曜日、リーは同僚の披露宴に出かけた。いつも通り、真っ赤な封筒の祝儀を用意して行った。
台湾ではこの真っ赤な封筒を頻繁に目にする。文字通り「紅包」というのだが、その中に入れる現金も含めて、そう称することもある。
婚礼、お年玉から、職場の臨時手当や寸志などにも幅広く使用される。
日本でも披露宴にお呼ばれすると、相手との関係を考慮して祝儀の多少を決めるが、台湾でも然り。台湾では、1800〜3600元ほどが相場で偶数の金額が好まれる。
私も何度か披露宴に出席したことがあり、当時家族ぐるみで親交が深かった高雄の友人が結婚する時は、3600元を包んだ記憶がある。
札を紅包に入れるリーに、
「最近多いね、披露宴。毎回祝儀が要るし、たいへん、、、」
と声をかけると、
「だから披露宴やるんだよ。」
と笑った。