台湾では、まず日本の多くの医療機関がとる「木曜午後、土日、祝祭日休診」態勢がない。土曜日に開けたり、その他の例外もあるが、いずれにせよ、日本より台湾の方が診療時間がずっと長い。平均すると、午前9:00〜12:00、午後3:00〜6:00、夜間7:00〜9:00だろうか。土曜日はだいたいの医療機関は開いているし、日曜日も診察する医院がある。
よって、夫婦共働きの家庭にも、急な不調の際にも大変便利で心強さを感じる。
また、風邪などの日常的な疾患なら医療費も日本よりずっと安い。
日本では、まず診察や検査代を含む診療費を支払い、薬局で再度その分も、という場合が増えたが、台湾では受付時に支払う「掛号費」(日本円でだいたい450円くらい)だけで、上記の一切がまかなわれることがほとんどだ。
数ヶ月だけだったが、私は日本の産婦人科でも診てもらった。定期健診でもとても高いので驚いたものだ。
さあ、陳医師の退職後、にわか主治医を決めねばならなくなった。
珂産婦人科にはあと院長先生、林先生と2人の女医先生がいた。陳医師は副院長だった。
電話で予約する際、受付女史たちが決まって薦めるのは謝医師。男性医師の中では最も若いようだったが、「謝先生はいいわよ。」と言う。