沖縄から帰り、一家3人風邪気味。私は病院へも行ったが、さして悪化せず治った。
ランが歩きたそうにしている。今にもスタスタスタッと行きそうだ。
日本の祖父母から贈られた絵本を熱心に見ることも多い。しっかりページをめくり、ちゃんと読んでいるかのような表情をする。この「いないいないばぁ〜」の絵本は、祖父母が書店で訊き、赤ちゃんが最初に見る本だと勧められ、買ってくれたものだった。
音楽教室の方にも進展があった。私の先生が決まったのだ。台北にある芸大の学生で、中学校時代から二胡を始め、音楽高校卒後、大学でも二胡を専攻している女性だった。
先生が決まり、ある10月の晴れた午後、その蔡老師と音楽教室のオーナーと知人の楽器屋社員の4人で、オーナーの車に乗り台北市内の古典楽器店を訪ねた。その楽器屋社員はその店の人ではなかった。
以前、私が通っていた中国語学校にほど近い一画のビルの4階にある楽器店は、タタミ30畳ほどの広さで、古典楽器、楽譜、CD,楽譜立てなどの備品などのまさに宝庫であった。二胡はいちばん奥の壁に2段に掛けられ、そこに陳列できないものは、その店が併設している音楽教室の小部屋のガラスケースにしまってあった。
蔡老師はさっそく丸椅子にひょいと腰掛け、壁の二胡を手に取り、品定めを始めた。二胡を選ぶ時に必要な「鉄則」があるとは、すでにレッスンを開始していた友人からも聞かされていた。