リーも義母も然りで、数口食べれば十分のようだった。だが、日本には台湾にない魚があるし、リーはシンプルな塩焼きや干物を絶賛した。たしかに台湾では、魚に塩をしただけで焼く食べ方は少ない。干物も見たことがないように思う。
夜風に当たりながら海岸線を歩く。三泊四日那覇の旅も終盤、名残惜しい。
ランは満一歳まで、一ヶ月を切っていた。足腰が丈夫になり、固形物も徐々に食べられ、大人が食べているものをしきりに欲しがるようになっていた。
そして、沖縄の宿でリーが「ピッ」と顔を出したランの歯を発見!
上の歯が一本ちらり。みんなで喜んだ。
娘の背中に何かできているとか、足の指と指の間にどーのこーのとか、細かい変化に気づいたり、見つけたりするのはいつもリーだった。私はド近眼で、眼鏡をかけてもよく見えないことは多々あった。
10月6日、両親より先に台湾組は沖縄船員会館をチェックアウトし、11:40発の中華航空機に搭乗、日本より一時間遅れなので、午後2時には台北の自宅に着いた。
それほど疲れは感じず、私はすばらしいひとときに感謝し、余韻を楽しんだ。