2009年02月10日

限界!分娩室へ。

義母到着。
挨拶もまともにできず、私はのたうち回る。ドラマなどで陣痛に苦しむ様子を何度も見たが、自分はあれの上を行く気がする。情けないが仕方なかった。
「平気、平気。お産とはこういんもんよ。」
出産経験3回。さすがに義母は肝が太い。
「親父は?」
リーが義父を案じて訊いている。
「朝7時半頃にはいつも通りあの子が来てくれるから大丈夫よ。」
あの子とは義母の妹のことだ。義父が病を患って以来、家事手伝いのために義母が呼び、報酬を渡していた。善良で働き者のデキた女性だった。
依然、私は激痛にバタンバタンしていた。リーと義母がなだめるように押さえつける。そして、とうとう限界に思えてきた。
しばし、何と言おうか迷ったが、リーでも義母にでもなく、直接看護士に聞こえるようにと大声で、
「もう出ますーっ!」
と叫んでいた。
数人の看護士がすばやくやって来て、ホロつきのそのベッドを押し、私を隣りの分娩室に運び入れた。
出産には必ず立ち会うと話していたリーは看護士からヘアキャップを渡され、ともに入室した。
posted by マダム スン at 05:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾の家庭に嫁ぐ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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