だが、下痢はせず、痛みだけが残る。そして、オリモノのようなものが出て、拭くとピンク色をしている。? もしかして、これが「おしるし」というもの?意識がはっきりし、だんだん混乱して来る。
私は痛いお腹を抱えながらリーのところへ行き、事情を説明する。
「これ、お産の兆候じゃない?おしるしっていうやつ、本で読んだことあるの。すごくお腹痛いし、、、、、ねえ、病院行った方がいいんじゃないかなあ。」
彼も困惑した表情で、
「でも、予定日までまだだいぶあるよ。」
と言いつつ、妊娠出産に関する本を出し、読み始めた。私も日本語の冊子を開き、読む。夜中に2人で何をやってるんだか、、、、、
そうこういしているうちにも、私の腹痛は勢いを増し、腰まで痛み出した。リーは本から目を離し、珂産婦人科へ電話をかける。
「痛みが10分おきくらいになったら来なさい、だって。」
は? 10分おき? そんな間隔などなかった。
「そんな間隔あるのかどうかわかんないよ、ずっと痛いもん、すっごく痛いもん。」
じゃあ病院へ行こう、ということになり、私はお腹と腰の激痛に耐えつつ簡単に上着を羽織り、リーは私の入院グッズ一式バッグを抱え、地下駐車場へのエレベーターに乗った。
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