2009年01月05日

妊娠検査薬、プラス反応。

重い身体を押すように私は出かけた。ひとりでバスに乗るのは初めてで緊張したが、リーと乗った時の記憶をたどりながら景色に気を配り降りるべき地点を見逃さないよう努めた。
リーが迎えに来てくれていた。母に妊娠の可能性を指摘され、気になっていると彼に伝えていたので、まず最寄りのドラッグストアで妊娠検査薬を購入してから会社へいったん行くことにした。医院の予約時間は午後だった。
相変わらず咳はひどく、熱っぽくだるく、その上おめでたではないかという緊張感まで加わり、私はふらふらしながら検査薬を持ってオフィスのトイレに向かった。ドキドキした。
まさかなあ、と思いつつトライ。、、、、、、、、、、出た、陽性!
嘘みたいだが、本当に私は妊娠していたのだった。

頭の中は整理不可能なほどごった返していたが、うれしくて急ぎ足でリーの瀟洒な個室に戻った。九龍島に向いた前面ガラス張りの絵に描いたような支社長室は、昔見たジョン・ローンの映画そのもの、もったいないくらい素敵だった。
「私、妊娠してる。」
興奮の報告をした。
だが、彼は思ったほど喜色を表さない。
「ほんとなのか?まずいんじゃないのかなあ、、、、、今、君はこんなに体調が悪く、薬も飲んでる。胎児に影響が出ないか心配だな。」
何事にも慎重な彼の率直な感想だった。
とにもかくにも診察を受けよう。
私たちは地下鉄に乗り、中環の小児科医を訪ねた。
posted by マダム スン at 05:33| Comment(0) | リーと歩き始めて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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