2008年11月08日

水土不服

中国語が私と似たようなレベルでも、アルバイトをする学生はたくさんいた。各自の母国語を活かしてできる仕事が台北には結構あるということだった。
だが、私は留学期間を一年ほどと設定していたし、何よりも中国語を少しでも多く学び、吸収したいと考えていたので仕事のことは考えず、とにかく真面目に勉強した。
中国語に「水土不服」という言葉がある。当時、私はまさにその状態だった。と思う。「水土不服」は、いわゆる水が合わなくて身体をこわす、のような意味だ。
あの頃の台北は、正直言って汚かった。まず、空気が悪かった。排ガス規制が緩かったのだろう、晴天が続くとなんだか大気が茶色っぽく見えて、まとまった雨が上がると、その汚れが浄化されたことが容易に見て取れた。
水道水もひどかった。常にではないものの、見るからに茶色い水が蛇口から出てくることはよくあった。生水は飲めず、どの家庭でも煮沸してから飲用としていたが、それでも気持ち悪くミネラルウォーターを買っていた。
そういう原因だけではないかもしれないが、私はたびたび風邪をひき、胃腸を壊し、自律神経失調症のような病名をつけにくくも深刻な症状を発症し、何度となくベッドに臥せって勉強した記憶がある。
posted by マダム スン at 09:17| Comment(0) | 台湾へ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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