2010年01月29日

玄奨三蔵法師の遺骨は、昭和17年日本軍によりいち時期日本に持ち去られていた。徳高き層の遺骨は「舎利子」と呼ぶ。尼僧に感謝。

尼僧とリーの説明からすると、玄奨三蔵法師の遺骨は「舎利子」と呼ばれるらしい。とにかく純白である。私のような罪深き凡人の骨があれほど美しい白色をしていることはないはずだし、三蔵法師のそれは今なお形を変え、色が澄み、まさに生きているような印象を与えるという。本当に徳を積み、解脱した人だけに表れる現象なのだろう。

実は、玄奨三蔵法師のこの遺骨、昭和17年南京を占領していた日本軍が石棺を発見、日本の専門家により三蔵法師のものと確認され、半分を日本に持って行かれ、しばらくは東京にある寺院に奉納されていた。
後に、爆撃を恐れ、住処を変え、今は台湾最大の湖・日月潭のほとりのお寺で守られているというわけである。

尼僧の話に甚く感じ入った様子のリーは、100元で家族の健康を祈願する蝋燭を購入し、供えた。
寺を辞す際は、私も彼も何度も合掌し、尼僧に頭を下げた。
石段を下りる時、紺碧の日月潭が視界に広がり、娘たちと感嘆の声をあげる。太陽はすでにギラギラ降り注いでいた。

マイカーは再びエンジンをつけ、次なる目的地・玉山と阿里山を目指し疾駆した。
玄奨寺を想い、合掌。
posted by マダム スン at 05:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 家運低迷期突入す | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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