チェックイン手続は1時頃完了したものの、部屋に入るのはしばらく待ってほしいと言われ、その間娘たちはリーとすぐ前にある山に方へ散歩に出かけ、私はここに来て思いついた短編小説をロビーでせっせと書いていた。
蝉の声が聴こえ、台北より少し涼しい。
娘たちは小さなクワガタ虫を捕まえて帰って来た。
夜は繁華街には行かず、そこに付設されたレストランで600元(当時約2000円)のセットメニューを4人でいただいた。大皿で品数も多く、全部食べきれないほどだった。味もなかなかのもの。
さすがに山と湖に挟まれたロケーション、台北では望めない涼しい夜が訪れ、ツインベッドには私と娘たち、リーは固い方がいいと床で就寝。
あまり眠れない私は、何度もクワガタくんが這うガリガリという音を聴いた。
翌朝、リーも寝不足を訴えた。どうもアリがいるらしく、咬まれて痒かったらしい。それで4時頃からテレビをつけていた。
朝食は7時半から。
8時半には再びマイカーに乗り込み出発。
と、ほどなく、運転席からリーが「玄奨寺へ寄って行こう」と声をかけた。