さほど強くなく「飲まれる」ので嫌がる私に少し遠慮気味ではある。見ていると、4本くらいならまだいい。6本になると酔って、日本語や英語をしゃべり出したり、饒舌になったり、足元が危うくなる。思考も低下する。
よって、真夜中に私の枕元に来て、夫婦の現状やこれからについて話し合おうと言ったりすることも多々あり、迷惑この上なかった。話し合うのは良いことだが、素面の時にしてほしい。
それに彼は独身さながらの理想から脱却できないし、自分の非は認められない性分ゆえ、事実上話し合いは功を奏さなかった。年子の幼子がいる母親がゆっくりソファに腰変掛け、長時間ビデオやテレビを観ていられるだろうか。子どもははしゃぎ、トイレは助けを要し、洗濯や炊事も増えるばかりである。自分の趣味だってしたい。世の子育て世代の母親にどれだけ優雅に腰掛けテレビを観ている人がいるか、考えてもわかりそうなものなのだが……実際、出産後これまで、昔のようにテレビドラマをまともに観たことはない。毎週決まった時間にテレビの前にいられることは稀だし、ビデオに撮ってもそれを観る時間を結局とれないのである。
さて、6日に台北101の楽器展で決めた二胡だが、12日(土)ようやく先進楽器へ取りに行くことができた。早く会いたかったが、楽器展の後始末や搬送などに時間がかかり、足止めされていたのだ。
私は勝手の知れた店内で弓を選んだり、付いてなかった調整ネジをつけてもらったりした。
また、価格に含まれているケースだが、新商品だけに3年前のものよりずっと立派になっていた。買えば1500元(約5000円)するもので、頑丈、撥水に優れ、黒でデザインも上品である。
二胡開始後3年余りで2本目を手に入れたことになる。
ゆくゆくは娘たちと連弾する夢もある。