飛行機で関空から台北は2時間余り、沖縄だと1時間ほどゆえ、天候はさすがに日本と連動している。台湾でこうなのだから、日本の実家と通信すると、39年ぶりにマイナス5.5度まで冷え込んだという。
8月に旧暦の情人節(バレンタインデー)を祝う台湾は、ご丁寧にも2月またそれで盛り上がる。
だが、例によって、私はリーに何もする気になれず、もちろん彼もそのようであった。
ランの幼稚園は10日間ほど休みになっただけで、小中学校などより早々と平常保育に戻った。
16日(土)義弟一家が上海に帰る日にはランもリーと一緒に見送りに行き帰宅後しばし泣いた。もっと従姉たちと遊びたかったという。
私にはうれしいことがあった。伊巴珈琲に王さんが復帰したのだ!
重症の胃潰瘍で手術し、その後大事をとり1ヶ月静養していた彼女、毎日の薬と定期検診は欠かせないが、まずまず元気そうでホッとしたし、マックなど他を探さなくても、自宅すぐ向かいのオアシスの再来に心安らいだ。
彼女もバツイチ、年齢も近いこともあり、私はその頃から家庭の悩みをたくさん彼女に打ち明けるようになる。思うに、当時あのカフェ通いは私にとって大きな精神的支柱になっていた。