やわらかいものを食べるのはだいたい心がけられる。硬くなくてもガムはいけない。これは何となく納得できる。
バイオリン禁止かあ。二胡と言われずホッとする。バイオリンは顎で挟むからだろうか。
そして、その日王医師の治療は注射だった。こめかみに打つという。ギクッ、痛そう。でも、この10日間の割れんばかりの頭痛を思えば何のその。実際、たいしたことなかった。
あと飲み薬が出ることになり、王医師に重々礼を述べ、会計へ走る。
この会計もすごい。奇数と偶数それぞれ5ブースくらいあり、女性職員がガラス張りの向こう側の小部屋に座って処理している。各科でもらった請求書番号により振り分けられ、各ブースの電光掲示板に自分の番号が出るのを待つ。
会計が済めば、中央玄関にほど近い薬局へダッシュ。ここでもおおぜい待っていて目まいがするが、薬剤師もわんさといるので思ったより長くかからない。正午少し前に台大医院を後にし、すぐ目の前にある地下鉄台大医院駅から電車とバスで帰る。
連絡よく、30分弱で義母宅到着。速い。
12:50にはメイと2人無事帰宅。
その日の夕方には痛みが和らいだ。4〜5日間はあの激痛の余韻みたいな感覚があったが、その後は嘘のように治った。
「痛くなければ薬は飲まなくていいよ。ちょうど旧正月も来るし、2週間後にまた来なさい。」
と王医師に言われたので、薬は飲まずに様子を見ることにした。
それにしてもすごい。あの注射はいったい何者なのだろう。