5月、先に単身上海に赴いた義弟であったが、義妹はぎりぎりまで仕事を続け、小学4年生の長男、幼稚園年長組の長女は夏休みを待って、8月台湾を離れた。
リーも一部を援助して彼らが購入したマンションも解約し、しばらく3人は義母宅で暮らしていた。未処理の家財も一緒に居候しており「好きなの持って行って!」状態であった。もちろん欲しい物はもらったが、今まだ必要ないものも多く、置く場所もないしで、親戚にも声をかけ見に来てもらい、少しずつオークション会場も片付いて行った。
義妹たち3人は上海到着後、荷物の整理ばかりしていられなかった。
いちばんの懸案は長男の転校問題であった。住居地校区の公立小学校に入るのだが試験を受けねばならない。台湾の小学校で各教科どこまで勉強したかも調べられる。
その結果、9月より5年生に進級するはずの長男はもう一度4年生をすることになる。そうなのだ、小学校の学習課程は台湾より中国の方が進んでいるのである。可哀そうだが仕方ない。
また、その長男は台北ではYAMAHAでピアノを習っていたので、引き続きそのレッスンも受けられるよう整えられていった。物価が台北に追いつくほど高くなっている上海、聞いているといろいろ大変そうであった。