課題曲を見ていると、私が既に習ったものは各級にまたがっている。練習曲と古典それぞれ10曲くらいあり、2曲ずつ選択可能で「え、この曲難しいのにたった3級?」とか、弾きやすい曲が7級だったりと驚きもある。個人の好み、得手不得手とも関係するらしい。
しかし、詳しく調べていくと、そう簡単でないことがわかってくる。
たとえば、こうだ。
6級を受験することにする。なら、その課題曲など数曲を猛練習したら良さそうなものだが、実はそうではなかった。
もちろん暗譜して猛練習せねばならないが、試験日、受験級のすぐ下の級すべての課題曲の中から1曲、試験官が指示する曲を弾かねばならないと書いてあるのだ。この場合だと5級に指定されている10曲くらいをみなマスターしておかないと6級は受けられないわけである。
うまくできている。
そう甘いものではない。二胡専家委員会もよく考えたものだ。
本当に受験するとなると、私のようなまだ初級〜中級者は1〜2年がかりで準備しないと事実上無理だろう。はーっ、遥かなる道のり。
長い目で見るしかない。
そして、まだ救われるのは、私はとても古典が好きなことだった。古典の曲は技術的に高いものが要求され難しい。流行歌やオールデイーズを二胡演奏にアレンジされているものも多く、それを好む人もいるが、私は早くから、まずは古典、と思っていた。