よって、日本では同級生だが、台湾ではひとつ上とか下とか、その逆現象が起こる。ちなみに義弟は台湾では私より一級下だが、日本でなら同級生だ。もちろん、卒業・入学は桜の咲く頃、なんて風情は拝めない。暑〜い7,8月が新旧交替の時期、道端で売られることもあるお祝いの花束も高温ですぐぐったりしそうである。
さて、その年は9月1日は土曜日で、ランの永華幼稚園入園は翌々3日となった。ピカピカの新入生、身体に比して大きな黄緑色の通園リュックにはキリンの絵がプリントしてある。たくさん写真を撮り、リーはビデオカメラをまわす。
8時半までに園まで送る。夕方は4時に放課するので、それ以降ならいつ迎えに行っても良い。最長6時半まで預かってもらえる。だいたいそれくらいが台北の私立幼稚園の保育可能時間だ。
また、永華幼稚園1ヶ月保育料は6800元、あと半年ごとに「注冊費」と呼ばれる登録料みたいなものがあり、それを月で割り加えると1ヶ月約9300元ほど(今のレートでは少し安くなり約28000円)になった。これで私立の相場と言える。
入園当初は帰宅すると毎日ぐったりするラン。慣れず、相当疲れるらしかったが、喜んで幼稚園へ通うようになった。
一方私は二胡で新たな挑戦を試みることにする。
台湾には二胡検定なるものがあり、それを受験しようと思い立ったのである。