幼い娘たちは家の庭でする花火が大好きになり、しきりに私や祖父母たちを誘う。「庭で花火」は台湾では絶対見られない光景、日本独特の「文化」だろう。台湾の花火は季節に関係なく、大規模な各種イベントの際の打ち上げ花火や新年のカウントダウンの時くらいだろうか。
梅雨明け後、雨が少なく、畑のトマト、茄子、きゅうりなどに水をやらねばならず、その仕事を娘たちは喜んで手伝ったりもした。
また、8月10日は例のご住職さまが歩いて檀家に棚経のため廻る日で一緒に念仏を聞いたり、お盆恒例のおはぎ作りに参加したりもした。
12日には母の実家へ、14日には村の夏祭りがあり、いずれも娘たちは元気に同行した。
日本への一時帰国も2ヶ月が過ぎ、8月18日に台北行きのチケットを取っていた。
が、台風8号が台湾に接近中。かなり大型の台風で、ちょうど18日頃が危ない様相を呈してきて、航空会社に予約変更を申し入れる。
そして1日早く17日、関空から台湾に飛び立った。あの時はまだ両親が関空まで私たち母娘を送ってくれた。