気温22度。
すでに35度近い真夏日のあった台北に比べるととても肌寒く感じる。
あの当時、ランもメイもまだ保育園や幼稚園に行く前で、私が家で守していたため、日本語と中国語は半々くらいだった。よって、日本の祖父母たちともわりと早くコミュニケーションできた。
リーは毎年上達も退化もしない日本語で義理の両親と話している。私の父が話す関西訛りがあまりにひどいと、私に助けを求めた。リーが台湾の大学時代に学んだ標準語とはかなり異なるのはよ〜くわかる。
さて、娘たちがだいぶ成長したため両親に預け、リーをどこかへ連れて行くことにする。リクエストを訊くと、
「海の幸とか漁港なんかがあるところがいい。」
と言う。
うーん………この辺りで言えば………
舞鶴だ。京都府舞鶴市が最寄りでふさわしい。
朝9時半、私は助手席にリーを乗せ、北目指しハンドルを握る。
だんだん晴れて26度を超えた。気持ちよいお天気だ。
さすがに漁港へは行かなかったが、道の駅とれとれセンターで新鮮な海産物の昼食をとったり、市場さながらに並べられた海の幸を見て回った。