これを治すには、切って芯を出さないといけないらしく、どうする?
と訊かれる。
医師の「どうする?」の意図するものが最初解せなかったが、あと1ヶ月3歳に届かないメイ、そのミニ手術に耐えられるか、父親がいる時にするか、ということだとわかる。
リーがいてもいなくても痛さは変わらないのだし、今、お願いしますと言うと、医師は一人看護師さんを呼び、私と一緒にメイが動かないよう押さえてなさいと指示した。
案の定メイは泣きわめいたが仕方ない。顔の半分ほどを覆う包帯をされ、塗り、飲み、目薬の3種類もらって眼科医院を後にする。
4日後再診。それでだいたい治る。
一方、胃潰瘍で手術・入院の王さん。
結局1ヶ月あまり復帰できず、伊巴珈琲はその間ずっと休業のはめになった。近場で座って紅茶やコーヒーがいただけるところと言えばマックしかなく、仕方なく私はその間足繁く最寄りのマックへ通うこととなった。
私も胃潰瘍を患ったことはあるが、手術や入院など不要だった。何でも、王さんはずっと痛みを我慢していたらしく、ひどい状態になっていたそうである。
そんな中、2008年が明けた。NHK国際放送でその年も紅白歌合戦を見てわずかながら日本のお正月を感じ、ふるさとを想う。例によって旧正月を祝う台湾は12月31日まで会社も学校も通常通り、1月1日のみ休みとなるだけであった。