3歳のランはようやく自分でトイレができるようになり、履きにくいタイツを自力で履けるようにもなって、私をホッとさせた。
年子の妹メイは、ランとは大きく異なり、食べる量は少ないし、半分ほど食べると、ぐっとスピードが落ち、口の中でモグモグするだけで飲み込まず、私はイライラ…… 毎食だいたいそうで、私はノイローゼになりそうだった。
12月、1月になると、台北の家の中でも17~18度に下がることがあり、とても寒く感じる。そのくらいの気温になると暖房をつけたくなる。
旧正月を祝う台湾は静かな元旦を送る。
そして、1月中旬、メイが満2歳に。義母宅でリーの弟一家も集まり、ケーキを買って祝った。ちょうど1ヶ月ほど上海に出張していた義弟がメイにプレゼントを買って来てくれた。
建築士の義弟は台北の会社に勤務しており、時々中国にも短・長期の出張があった。
それに、いずれ上海で仕事を見つけ、家族で移住したいと動き始めていた頃であった。
また、あの頃、リーが愛車パジェロを売ろうかどうか迷っていた。ガソリンの価格は上昇し、燃費の良くないそれは通勤車には向かない。1ヶ月に必要なガソリン代を試算するとたまげた。恒常的駐車場不足に悩む台北では、大きなパジェロだと不便なことも多々あり、私も買い替えに賛成だった。