11月は秋と夏が同居する時期で、25度を超える日もあれば、20度に届かない日もあり、半袖と長袖が箪笥の中で勢力を二分したままだ。
義母が帰って来ると、週にだいたい1泊2日でメイを預ける生活に戻った。時々義母の都合がいいと2泊3日になったが、そうなるとランが寂しそう。年子の2人、実に仲良く遊ぶのだ。それに、義母の長期不在の間、しんどいながらも自分で2人を守するコツをつかみ、そのペースに慣れたので、私も1泊2日で十分だと思うようになった。
それをリーに言うと、ムッとする。
義母が戻り、基本的に週末土日は両日とも義母宅に夕方から夜にかけて帰るワンパターン・リズムが再開。義母は料理がうまく、食べさせてもらえるのはとてもありがたいのだが、私にすれば、週末せっかく夫と義母が揃い、娘たちの世話を見てくれるのなら、その1日だけでも自由行動させてほしいと思うのだが、義母宅にいる時間が短かったり別行動を申し出ると、リーは不機嫌になる。ふだん、できるだけ娘たちを義母に任せろ、と言うわりには……矛盾を感じる。
ランの顔の打撲は10日を経てかなり回復してきた。治りそうだ、大丈夫、と思えると本当にホッとした。
また、先日麻衣ちゃんがくれた日本の二胡の楽譜には『夕焼けこやけ』『花』『さとうきび畑』『涙そうそう』『アメージンググレース』などなどおなじみの曲が収録されており、私は自分でだいたい弾けるようになった。ただ、森山直太朗の『さくら(独唱)』は楽譜がうまく読みきれない部分があり、蔡老師に頼んで教えてもらう。
レパートリーが増えると楽しい。日本や欧米の曲を二胡の音色で奏でる喜びを味わう。