思えば、あの頃、ランもメイもまだ保育園へは行かず、私が守りをしていたので、日本語も中国語も同じくらい話せた。特にランの日本語能力が落ちたのは幼稚園へ通い出してからだ。
毎日のリズムはだいたい決まっており、午前中歩いて買物がてら散歩へ行き、家で昼食。その後、NHKの幼児番組を見て午睡。『英語であそぼ』や『おかあさんといっしょ』は正午過ぎの放送だった。
この11月中旬、EPSONのプリンターを購入し、パソコンに連結したり、もうひとつ特記に値する出来事があった。かれこれ10年来のつき合いのある麻衣ちゃんが日本からやって来たのだ。
麻衣ちゃんは京都出身、台湾師範大学付属の語学学校時代の友人で、私とちがい、学生の頃から中国語を始め、私が入門レベルで四苦八苦していた頃、彼女はすでに現地の新聞を読み、テレビを見てうんうんうなづけるレベルだった。年齢は私よりひとつ下。
台湾の後には香港へも留学し、あこがれていた二胡を早々と弾き始め今回の台北訪問は、二胡留学に向かい、先生や学校探しも兼ねたものだった。
麻衣ちゃんより数年遅れて二胡をスタートした私にとって、その方面でも彼女は頼りになる先輩であり、演奏や楽器の諸々の質問にもたびたび答えてもらっていた。
彼女との再会は数年ぶり。台北の宿泊先から市バスで来ると言う。
娘たちとそわそわ、到着を待った。