まあ、台北が大都市だからよけいだろうが、至る所に水族館の看板が上がっている。……?
そうなのだ、ペット用の魚や飼育グッズ販売店をも、台湾では「水族館」という。最初は笑ったが、今ではすっかり慣れてしまった。
大型チェーンスーパー、カルフールの階上にエレベーターで上がり、ランのバースデー記念に金魚を選ぶ。水槽や水草も好みのものを決めその一匹の赤い金魚は「三三」と名付けられた。「さんさん」と日本語と同じ発音でよい。マダム スン作。ラン満3歳とかけたのと、同じ字を重ねる名前は中国語圏で結構あり、可愛らしい感じがする。
娘たちが倒さないよう再三注意し、安全な場所を探して置く。
ひらひら泳ぐ赤い生き物に、ランもメイも興味津々、「あ、さんさんママの方見てるー!」、「さんさんはいつ寝るの?」などとにぎやかだ。家の中が明るくなる。
誕生日当日の夜は、リーも6:30には帰宅、4人で夕食をともにし、蜂蜜ケーキでおめでとう〜!
しかし、この夜はまだ終わらなかった。だいぶ気温が下がってきたため、湯沸し・保温ポットを出し、テーブルに設置したばかり。ちょっと目を離した隙に、ランがいじって遊んでいたらしく「あーーーっ」
もうその時には熱湯を右手に浴びていた。
泣きわめく主役・ラン。見る見るうちに右手親指付け根一帯は赤く腫れ、水泡がポツポツ出て来た。
9時近かったが、リーはランを抱き、医者に走る。台湾の医院で9〜10時頃まで診察するところはザラにあるので助かった。
大丈夫かなあ…… トンだラン3歳の夜になる。