7月8日(土)に母方の祖母の13回忌法要が行われることになり、東京、名古屋、大阪などからも親戚が集うらしく、ランやメイをみんなに見てもらうめったにない好機ととらえたのだ。東京に住む伯父は病床にあり、帰省が危ぶまれたが、一応帰って来るだろうとのことだった。大学時代を東京で4年間送った頃は、頻繁に遊びに行ったが、その後私自身ほとんど伯父家族とは会うチャンスがなかった。
航空券も無事変更でき、ホッとする。
リーも思った以上にすんなり許してくれた。
正直言うと、夫がいわゆる失業状態でずっと在宅しているなんて未経験、非常事態と言っても過言ではない。ストレスが多く、私に八つ当たりしていたソウル時代の記憶はまだ克明に残っており、「四六時中いっしょの生活」に恐怖心すらあった。
また、4月から7月初めという、日本では最高に近く過ごしやすい季節に、じーちゃんばーちゃんの田舎で幼い娘たちと暮らす心地良さは格別でもあり、去りがたかった。
ちょうどそんな頃、リーがskypeで話した時だったか、私に謝ってきたので驚いた。ソウルでは君に対し、さんざんきついことを言った、悪かった、と。
そして、私も日本にいる強みも手伝い、悲しくつらかったことや夫への希望などを素直に手紙にしたためたりした。彼には長所もたくさんあり、私にも短所は多い。互いに反省し、改善し、うまくやっていきたいと願った。