そのリーの友人・ボブ呂は潤沢な資金を持ち、自ら会社を興したり、知人の事業に投資したりして、人脈にも恵まれていた。
新しい会社の面々はリーを何かにつけ「あいつはボブの顔で入った奴だから」という目線で見るため、リーは仕事がやりにくくて仕方ない。
社長もワンマンで、社員との関係も良好ではなく、財務担当と誰かれが不倫やら何やらと、社内の雰囲気、居心地は非常に劣悪であった。
お給料は前より下がるのは必至だった。前が良すぎたのだ。
しかし、当初聞いていたより約2万円近く低いところからスタートと告げられたりもした。
リーは苦悩していた。
私は何とか良い方に転ばないかと期待し続けていた。
が、5月12日朝、台北から電話が入った。リーだ。今日、辞表を提出しようと思う、と言う。
そして、午後skypeで話した時には会社に辞意を告げて帰宅していた。
驚いた。本当に辞めて来てしまったのだ。
入社してわずか10日。
コラーゲンなど健康食品を扱う会社との蜜月は夢に終わった。