愛しい韓国を離れた寂しさと未練にゆっくり浸る間もなく、私は相変わらず多忙でフル回転だった。
台湾帰国後初めての週末には、苗栗縣の曾祖母を訪ねた。
当時リーは三菱パジェロに乗っており、その日も我が家4人、義母、そして義母のすぐ下の妹とその長女が苗栗日帰りツアーに参加、にぎやかになった。
私は皆に良い席を譲り、ランと最後部の簡易座席に収まったが、背後から太陽がぎらぎら照りつけるわ、狭いやら、ランはじっとしていないわで、夕方帰宅した時にはぐったりなっていた。
しかし、幸い高齢の曾祖母は元気そうで安心したし、のどかな田舎の空気に癒やされた。
その翌日、私は娘を2人とも義母宅に預け、板橋市にある警察局へ居留証延長手続きに行った。
現在の居留証は今年7月、台湾に一時帰国した際、その手続きをしたのだが、これはその前のものである。
ここに注目すべき点がある。
当時も居留証の満期日は7月半ばだった。しかし、4月21日より日本へ帰ることになっており、滞在がもし延びて更新手続に間に合わなかったら困るので、早めに申請しに行ったのだ。
職員に理由を話すと、難なくポン!とハンコ、まだ3ヶ月ちょっと有効期間はあるがOK。その上、次回の満期日も7月のその日のままにしてくれた。
また、台湾人と結婚して居留許可期間は徐々に長くなり、初めて最長3年間のビザを取得できた日でもあった。
ところが、その後法改正したのだろう、日本の運転免許証のように更新期間が限られるようになり、それにその後気づくことになる。
満期日からさかのぼり1ヶ月前。その1ヶ月間しか延長手続ができず、とても不便になった。