地下鉄に乗って、COEXに隣接する駅で下車し、COEXモール内を通って我が家に来る林さんは、この日そこで黄色いフリージアの花束を買って来てくれた。
うちのランとミクちゃんは、ケンカっ早いミクちゃんに主導権があってしょっちゅう衝突してはいるが、這い這い中心のメイとも適度に交わりながらにぎやかに遊んだ。
4月の台湾帰国が決まり、実家の両親がSKYPE(パソコンで可能な無料通話)して来る。やはり彼らも突然のことで驚いている。
翌日の土曜日は恒例のWAL MARTへ買い出し。
会社はリーに高級な社用車を公私共に必要だろうと与えていたが、翌週には処分し、後任の支社長には社用車ナシ待遇で行くことを既に決定していたので、その日が乗り収めになるはずであった。
週に1度か2度とは言え、幼い娘たちとソウルの街並みを眺め乗った愛車、お別れかと思うととても寂しい。
奇しくもその日、メイが初めて3〜4歩歩く。
満1歳の誕生日10日前に歩いたラン、メイはその記録から2ヶ月以上遅れていただけに、うれしさと安堵いっぱいである。
私はCOEX内の大型書店へ足繁く通った。
ランには次に「母をたずねて」を買い、私は中山あゆみ著の「病院で死なない選択」に生きる勇気が湧いて来て泣いて、日本の両親に郵送したり、中沢新一著の「三万年の死の教え〜チベット{死者の書}の世界」を紐解いたりした。
3月13日、寒の戻り。
朝零下3.7度、少し雪が舞った。