近所の大型ショッピングモールCOEXには現代百貨店が隣接し、食品売り場があったが、デパートの商品が高いのはどこの国も同じ。
よって、毎週末車でWalmartへ通った。
散歩が日課の私は、そのうちリーよりも自宅周辺に詳しくなっていった。
自宅のすぐ裏に特別養護学校、さらに数分歩くと高校、高級住宅密集地と続きその向こうに地下鉄清潭駅。保健センターやアパート郡もその方向。
COEXを左に見て歩くと、飲食店やコンビニの多いビジネス街で、その一画に小さな雑貨店があり、そこにも食料品が置いてあることを知ってからはちょくちょく通った。これは便利だった。朝7時過ぎには経営者のオジサンが階上の住宅からとことこ下りて来てシャッターを開ける。そのうちオジサンとも顔見知りになった。
また、郵便局も自宅から5分ほどで再三通った。会話は英語に頼り、思いのほかそれに不得手な職員が多く困ったが、いつも最後には何とかなった。
さて、毎週末Walmartばかりでは味気ない。
8月7日日曜日にはロッテワールドへ行った。ロッテグループが運営する、世界最大規模の室内型テーマパークだ。
当時、何か事故があって間もない時で、遊園地は休館、ランたちは残念そうだったが、デパート内の食品売り場が意外に安く、本来はおそろしく高価な肉類を喜々として購入した。
首都ながらソウルの街は圧迫感がなく、緑も多く清潔で、車で駆けると気持ちがよかった。これさえも新たな発見であった。