ランは道中、何度もぐずり、泣いて、あやすのが大変だった。
熱は37.3度に下がったが、依然下痢が続く。
リーも私も疲れて、早目に就寝、ランも少し楽になったのか、いい子にして寝付いた。
翌朝ランは8時頃起床。平熱に戻ったが、下痢は治まらない。
痩せて、目に力が無く、まだすぐぐずる。しんどいからだろう。
その日の夜1:30頃、ランが泣き、リーも私も起こされる。やはり、まだ安心はできない。
翌26日火曜日、午前中、地元の小児科医院へランを連れて行く。
まず、予防接種の件を話す。すると、医師は市内の県立病院の小児科を受診するよう告げ、紹介状を書いてくれた。
長い時間待つことを怖れたが、思ったより早く診てもらえた。
リー、ラン、私と3人が診察室に入り、医師と話している最中にもランは下痢。
「その便採って!検査しよう。」
医師はすばやく看護師に指示する。
紙おむつの便を看護師が採り、ほどなく検査結果が出た。
「ロタウィルスですね。」
は? ロタウィルス? ノロウィルスじゃなくて?
そこで初めて、ランの不調は予防接種の打ち違えではなく、ロタウィルスが原因と判明した。ちょうど、誤打と感染症の時期が重なったのだ。
ロタウィルス。私は初めて耳にする病名だった。