その年はリーの5月1日・ソウル転勤が決まり、彼と話し合った結果、4月24日に一家4人で日本へ帰り、母娘は3ヶ月実家滞在、リーは例年通り5日間ほどで台湾へ帰国、5月1日ソウルへ赴任することになった。最初の3ヶ月はリーが単身赴任する形となったのだ。
というのも、韓国には知人も親戚もいない。私もリーもハングル語はまったく話せない。メイはやっと3ヶ月、ランは1歳半。娘たちの予防接種のことも気になるし、すぐに慣れない初めての土地に移り住むのは無謀だということになった。
それで、せめてメイが6ヶ月になるのを待って、母娘3人はソウル入りする。それでも、母は、
「あんた、一人で大丈夫?まあ、リーは子供たちをよく世話してくれるけど、、、、、」
と再三私をおどかす。
もう言わないでほしい。やるしかないんだから。
日本へ一時帰国する2日前の4月22日、嘉櫻医院へランの予防接種に行った。
陳医師と、今後日本で3ヶ月過ごした後、韓国へ行く旨を告げ、娘たちの各種予防接種をどうすればよいか、国によってワクチンの内容・成分は異なるのかなどをあれこれ話した。
それで医師はこんがらがったのか、本来打つべきワクチンではない、日本脳炎のを打ってしまう。
えーっ!! ランは日本脳炎のはすでに2回接種済みですよっ、いいんですかぁ?!
私はパニックになった。